2つの物が接触する時刻を知りたい場合、図の(a)に示すように、変位計で2つの物の距離を測るだけが能ではない。図(b)のように、マイクロフォンを用意して接触するときの音を聞いてもよいし、図(c)のように、ピエゾ素子を用意して接触時に発生する弾性波を測ってもよいし、図(d)のように、両者に電圧をかけておいて接触時に流れる電流を測ってもよい。(参考文献:中尾政之、畑村洋太郎、服部和隆「設計のナレッジマネジメント」日刊工業新聞社)


図 接触を検出するための第3物質

【思考演算の説明】
 Aという機構でBという機能を直接的に満足させることが困難な場合、Cという機能や機構を新たに挿入するとよい。直接的ではなく、AによってCが満足し、CによってBが満足するというように、“風吹けば桶屋が儲かる”式で間接的に機能を満足させることができる。特に、測定・検出・観察などで有効である。