図のような、光ファイバ母材を製造する引上機の駆動部で、振動が発生した。スート母材の長尺化によって、設備本体が長尺化した結果、ボールスクリュのシャフトが長くなり、振動を起こしやすい状態になった。そこで、ナットや軸受部分のグリースを被覆強度の大きいものに変更したが、その結果、これらに起因するびびり・かじりを解消できた。


図 光ファイバスート製造装置の引上機駆動部

【設計のアドバイス】
 振動はさまざまの要因で発生するが、対応策として、本例のようにグリースの変更することで、ダンピング効果を増加させるという比較的容易な方法もある。