使用開始後3年で、搬送機駆動用のサーボモータのサイクロ減速機から異音が発生した。分解調査の結果、動力伝達用のピンの半数が折損し、残りのピンにもクラックが発生していた。減速機はメーカの標準品であったが、サーボモータの最大トルクは減速機許容トルクの1.3倍であった。また、フィードバック制御のため、加減速時に脈動が発生し、実際には2〜3倍の負荷トルクが働いたと推定される。つまりこの負荷トルクの繰返しで疲労破壊した。対策として、図のように、大きさで1ランク上のサーボモータと減速機に変更した。


図 サーボモータと減速機の選定

【設計のアドバイス】
 メーカの推奨を鵜呑みにせず、実際の稼動条件で選定する。