光ファイバ母材のガラス化は、図のように、多孔質で不透明な母材(スートと呼ぶ)を炉心管内に入れ、ヘリウムガス雰囲気中で1400℃以上に加熱し、透明化する工程である。炉心管内の圧力変動で、管内に大気が流入し、ガラス内に気泡が混入した。


図 光ファイバ母材のガラス化工程

 対処として、炉心管の密閉度を上げ、排気系を工夫して圧力変動を小さくするとともに、炉心管内の圧力を大気圧よりわずかに(数10Pa)高くして、大気の流入を防止した。

【設計のアドバイス】
 反応容器内への汚染防止や、建設機械の運転操縦室への防塵、クリーンルーム内の清浄度確保などには、容器や室内の圧力を大気よりわずかに高く保つことが、効果的である。