光ファイバ母材は、図のように、ターゲットと呼ばれるガラス棒の外周に、バーナでガラス微粒子を堆積させて作られる。つまり、ターゲットを回転させながら、バーナを往復運動させる。また、光ファイバ母材の生成量は、ターゲットを支持する主軸の支持部に設置されたロードセルで計測される。ところが、ロードセルの値が大きく変動し、生成量の計測ができなかった。主軸である中空回転軸の肉厚が均等でなく、回転時に生じるアンバランスが原因であった。偏荷重の遠心力分が変動成分であり、回転周期ごとに正弦波状の荷重波形が観察できる。


図 光ファイバ合成装置と主軸断面

 アンバランスはわずかでも遠心力は大きくでてくる。たとえば1mmの回転半径の質点が1秒間に10回転回ると、0.36Gと大きい変動になる。