運搬装置が正常に作動しない不具合が発生した。この運搬装置の制御回路には、図1のように、マイコンの5V電源をモニタする電圧チェック用ICが組み込まれている。なぜならば5V電源の低下を検出し、マイコンにリセットをかけるためである。基準電圧端子には0.1μFのコンデンサを設け、そのGND側端子は基板パターンのGNDラインに接続されていた。しかし5V電源が低下していないのに、装置起動時に発生するノイズがGNDラインに乗ったため、コンデンサのGND側端子電位が変動し、電源電圧低下と誤判断してしまった。対策として、図2のように、コンデンサのGND端子をICのGNDピンに直接接続し、ノイズの影響をなくした。


図 1.プリント板パターン(対策前)


図 2.プリント板パターン(対策後)