樹脂部品を締付けるため、ボルト締結部に金属カラーを埋め込む構造にした。にもかかわらず、締結ボルトが弛んだ。図の(a)のように、金属の回りに樹脂を鋳込むインサート成形時に、金属カラーの表面が樹脂で覆われてしまい、この部位の樹脂のへたりでボルトの軸力が低下したことが原因であった。対策として、図の(b)のように、樹脂表面の出代を確保するように変更した。


図 樹脂部品のボルト締結のゆるみ(a)と対策(b)

【設計のアドバイス】
 金属カラーの端面が確実に樹脂表面より高くなる図面指示が必要である。