顧客に納入した装置で、ボルト座が陥没する不具合が発生した。調査したところ、ワッシャも変形していたことがわかった。設計では、ボルトの締結作業を効率化するため、ボルトの通す穴を大きくしたが、図のように、ボルト頭部の端が穴部にかかった状態で締結したものもあり、座やワッシャにせん断応力が発生していた。対策として、ボルト頭部の端が穴にかからないように、通し穴の径を小さく変更した。


図 ワッシャ変形のメカニズム