偏芯回転体に取り付けた鉛のカウンターウェイト(アンバランスを打ち消す部品)が脱落した。カウンターウェイトは、図のように、偏芯軸フランジ部に直接ボルトで締結されていた。偏芯回転時の振動で、鉛が軟かいため取付穴が変形しガタが発生し、このガタが回転で変形をさらに大きくし、最終的に締結ボルトが破損・脱落した。対策として、ウェイト材質を変形にくい鋼のSS400に変更し、取付部をインロウにしてボルトに直接力が掛からない構造とした。また、ボルト取付部は回り止めワッシャーおよびネジロックをつけて締結した。


図 カウンターウェイト脱落対策

 繰り返し振動を受ける部品の取付部は、インロウなどのガタの出にくい構造とする。材質的に軟らかい部品を取り付ける場合は、締結部に力が集中して変形しないように締結面積を増やす。