オートアイリス付きのITVカメラで対象物を視認したところ、炎天下で対象物の判定ができなかった。図のように、同一撮像範囲に日なたと日陰があったため、オートアイリスによって、対象物のある日陰範囲の撮像が真っ暗となったことが原因であった。TVでなくてもデジタル写真でとって、あとで画像処理しようにも、このように画像内にコントラストが強すぎる写真は、自動的に白と黒が決定されると、グレイの微妙なちがいは消えてしまう。そこでマニュアルアイリスモードを設け、手動で弱いコントラストをつけることで、日陰の部分の対象物を視認できるようにした。


図 オートアイリスモードとマニュアルアイリスモード

【設計のアドバイス】
 朝昼晩の照度の映像全体の変化に対して、オートアイリスは有効であるが万能ではない。同一撮像範囲に照度の著しい強弱がある場合は、オート/マニュアルの切替が必要である。