複写機がカセットの挿入時に誤動作した。調査したところ、図のように制御基板上で、給紙ユニットの紙サイズ検知用マトリックス回路のパターン(CN11)が、制御用の回路パターン(CPU、ROM)と平行に走っていた。カセット挿入時、カセット内に溜まっていた静電気がコネクタなどからCN11を通して本体に流れるが、これがノイズとして制御用回路に重畳したことが、誤動作の原因と判明した。対策として、上記の平行パターンを分離した。


図 PCB基板の平行パターン

【設計のアドバイス】
 紙検知用の回路のような信号入力ラインからのノイズは見逃しやすい。信号入力ラインであっても、ノイズ重畳の恐れのあるラインは、CPUと接続している内部パスラインと平行に設置しない。