パイプの結合を、図1のように、クランプ上下と2本のボルトで固定していた。しかし、この部位は、定期的なメンテナンスで一方のパイプ取替が必要であり、脱着頻度が多く作業の負荷が大きかった。つまり、クランプをはずすと、2本のパイプとクランプ上下とが4者ばらばらになり、4者を位置合わせすることが難しかった。そこで、図2のように、固定側パイプとクランプとを固定し、またクランプ上下をヒンジで固定し、脱着作業を固定側パイプ・クランプ上下(左右)一体のものと、取替側パイプとの2者を位置あわせすればできるようにして作業の軽減を図った。


図 1.パイプ固定方法(改善前)


図 2.パイプ固定方法(改善後)


図 3枚合わせ

【設計のアドバイス】
 組立は2つのものを順に位置決めをして組み立てるのが原則である。俗に"3枚締め"という、図3に示すように、3枚の板を重ねてボルトで押さえるのは邪道である。2枚をボルトで押さえ、それに加えてもう1枚を別のボルトで押えるべきである。

【思考演算の説明】
 4つの部品を合体して2つに減らした。