図1のような、リフマグ(リフトマグネット)2個の吊りビームで、スラブをハンドリングしたところ、リフマグ吸着面の摩耗とそこの面への切削屑のかみ込みで、片方のリフマグからスラブが外れ、吊りビームが天秤状態となった。このため、吊りビーム側の巻上げワイヤーがシーブ部分でキンクした(よじれてかみこんだ)。ワイヤー間隔2300mmに対して、リフマグ間隔3900mmと大きく、片吊りになるとシーブ部が支点となり、反対側が浮き上がってしまった。つまり、リフマグの吸着がはずれそうになると、吸着を引きはがす方向に、力が働く。対策として、図2のように、吊りビームの位置をリフマグ位置に近づけ、重量バランスをとった。


図 1.リフマグ2個の吊りビームとワイヤーのキンクの状態


図 2.改造後の吊りビーム