整備用架台に高温の溶鋼鍋をセットし、整備を実施した。しかし完了後、鍋を架台から取り外すことが出来なかった。図1のように、溶鋼鍋の輻射熱で架台が変形したためである。対策として、図2のように、鍋と架台との間に遮蔽する耐熱布を設け、架台の変形を防止した。


図 1.輻射熱による架台の変形


図 2.変形対策

【設計のアドバイス】
 使用温度や発生光、湿度、衝撃音などの環境条件が、機械におよぼす影響も考慮する。この例では、強制冷却を考えていた方がよかったかもしれない。

【思考演算の説明】
 熱変形を小さくするために、剛性を上げるのではなく、熱遮断を行って温度を低くした。