設備の蒸気配管のトラップ式ドレンを、図のように、一般排水系に接続したところ、流し台から蒸気が噴出した。流し台から蒸気ドレン接続までの距離が長く、使用蒸気量が少ないので、一般排水に接続したが、蒸気にヘッド(圧力)があり、逆流した。供給配管はヘッドを持つので、集合ドレンは右図のように、大気圧にオープンした構造として、背圧の発生を避ける。


図 流し台からの蒸気の噴出と集合ドレンの方法


図 開放式タンクで冷却水を循環する場合

 この場合は逆に戻りにヘッドがない。タンク容量が小さかったり、オーバーフローの配管径が小さいと、送水ポンプ停止時に、タンクから水があふれる。

【思考演算の説明】
 ドレインの大気圧解放という、普通は気が付かない作用を加える。