ガラスの製造工程で、加熱炉内のガラス搬送ローラが軸方向に揺動した。図のように、ローラの両端はベアリングユニットで支持されているが、両端ともフリーになっていた。また、駆動チェーンがスプロケットを介して、ローラを回転する。ベアリングとローラのはめあいがゆるすぎ、ローラは軸方向に自由に動くことができたので、チェーンとスプロケットのガタやスプロットケット間の平行度の違いが原因となって、ローラが揺動した。対策として、駆動チェーン側のベアリングでローラの軸方向の動きを固定した。


図 搬送ローラの支持・駆動構造

 駆動中に搬送ローラが軸方向に揺動する

【設計のアドバイス】
 高熱雰囲気下で使用するローラのような回転体の支持部は、熱膨張を考慮して、駆動側を固定、従動側をフリーとすべきである。