エンジンのエアクリーナ内部に、水が浸入した。図のように、侵入経路を検討すると、雨水や洗車時の水がヒンジ部から浸入し、エアクリーナの外部を伝って、エア吸気口に水滴となって残り、この水滴が吸気時にエアクリーナ内に吸い込まれたことがわかった。対策として、ヒンジ部に水切りプレートを追加し、吸気口の取付け角度および形状を水滴が溜まらないように変更した。


図 エアクリーナ内部への水浸入とその対策

 エアクリーナの取付けおよびその吸気口を設計する時は、雨水だけでなく、給油時にこぼれた油が吸気口に残らないか、また、洗車時にはね返った水が吸気口に侵入しないか、などに留意する。