サブマージ溶接用フラックスには、溶融フラックス、ボンドフラックスおよび焼結フラックスがある。溶融フラックスは、原料鉱石を混合溶融後、急冷凝固させて粉砕したもの、ボンドフラックスは、原料紛や金属紛を乾式混合し水ガラスで造粒後、400〜500℃で焼成・整粒したもの、焼結フラックスは、ボンドフラックスと同様の工程で作られるが、焼成温度が700〜1,000℃と高いものである。表は、各フラックスの特徴を示す。図は、各フラックスの吸湿状況の例で、ボンドフラックスは、低温焼成のため吸湿性が高く、通常は使用前に150〜350℃で1時間の乾燥が必要である。参考文献:「接合・溶接技術Q&A1000」産業技術サービスセンター、「新版接合技術総覧」産業技術サービスセンター
【設計のアドバイス】
サブマージ溶接用フラックスで溶けずに残った粉は、フラックス回収機で吸引・回収し新品のフラックスと混合して再使用する。