熱可塑性プラスチックのポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)を、図1のような、連続式の分解流出型反応器で熱分解させる。この時に発生する生成物の割合を、表で示す。分解ガスおよび分解油とは、回収された生成物の内、常温で気体のものおよび液体のものをさす。また、図2にPE、PPおよびPSの分解熱のレベルを示す。参考文献:東京大学博士論文「低重合度ポリエチレンの熱分解装置の開発とその応用に関する研究」村田勝英


図 1.分解流出型反応器


表 プラスチック熱分解による分解ガス、分解油、残さの割合

 残さは、N2雰囲気中での示差熱天秤(TG-DTA)測定結果を用いて、重量が恒量に達したときの数値から求めたものである。


図 2.プラスチックの分解熱

 実験値から分解熱を計算した