鋳造(鋳鉄、鋳鋼、非鉄、金属)、溶接、ろう付では、内部および表面に、下記に示すような、欠陥が発生しやすい。
 鋳 造:引け巣、ピンホール、ブローホール、砂かみ
 溶 接:割れ、ブローホール、溶け込み不良、スラグ巻き込み、アンダーカット
 ろう付:ボイド、ピンホール、溶け込み不良、水素脆性欠陥
 これら欠陥の寸法は、比較的小さいが、欠陥先端の半径がゼロに近いので、応力が集中し、疲労強度は著しく低下する。参考資料:(1)溶接構造物の設計と基準(産報出版)(2)金属材料の強度および疲労資料集成(日本学術振興会編)


図 SS41材溶接部のS-N曲線

 スラグ巻き込み欠陥のあるS-N曲線である。欠陥の大小で疲労限度が異なる。

【設計のアドバイス】
 表面欠陥を評価するときは、破壊力学的に欠陥から伸展する亀裂に注目する。