メンテナンスが高い頻度で必要な設備を、ワークのパスライン近傍に設置すると、メンテナンスの都度ラインを止めることになり、生産性の低下をもたらす。設備にオフライン退避機構を設けると、安全で作業性良いメンテナンスが可能になる。図は照明の例である。照明下をワーク(鋼板)が通過し、パス内でのメンテナンスは危険なため、スライド機構を設けて横方向に引き出し、オフラインでメンテナンスを可能にした。


図 スライド機構を設けた照明設備

【設計のアドバイス】
 対象設備が大形、大重量になると、オフライン機構の方法や駆動方式にも工夫が必要である。あまりにこりすぎると、ますます重量がかさむ。また、機械ごとにインライン時の精度や強度、耐振動性などに考慮しておかないと、インライン時にスライド機構自体が故障する恐れがある。もちろん、パスラインなどの稼動部に対して、作業者の安全性の確保は第一に考慮する。