溶接構造を設計する場合、荷重方向ごとに、最適な溶接部位・形状を選択する。図の左側は悪い構造の例であるが、いずれも右のように改善した。


図 良い溶接構造と悪い溶接構造

 (1)左は荷重で曲げモーメントを受ける側が溶接されていない例で、最後は溶接部が破損するであろう。(2)左は荷重方向に対して部材を付け加えて溶接した例で、強度は母材よりも低下する。(3)左は荷重方向に対して、板厚の違うもの同士を隅肉溶接する例であるが、普通は右のように板厚の厚い方にテーパーを付け、突き合わせ溶接を用いて応力集中を避ける。

【設計のアドバイス】
 溶接構造の最適化は、力のながれに着目すると容易である。