比較的大きな軸受を設計する時は、底面の接地面積を最小限にして、仕上げ加工面積を小さくし、加工コストの低減を図る。図は、底面を全面▽▽加工から、中央部を▽加工してへこませるように変更した例である。なお、底面の最小接地面積は、面圧を検討して決定する。


図 軸受底面の仕上げ面積を小さくする

 一般に底面が中凸になっていると、端部をボルト締めすると、中央部が曲げられて引張応力が生じる。それを防ぐためにも普通は座面以外は凹にしておく。

【設計のアドバイス】
 鉄鋼の圧延ローラテーブル用軸受のような大形で個数が多いものは、仕上げ面積低減による製造コスト低減の効果は大きいが、小さな軸受の場合、あまりメリットがない。