機械加工品で交差面を設計する場合、図1のような図面では、実際に機械加工すると、刃先の送り位置の決め方が難しく、図面通りに加工するのは難しい。つまり“一筆書き”で加工しない限り、図のようにA面とB面との間に段差が生じてしまう。そこで、図2のように、交差面の隅部や仕上げ面の端部に刃先の“逃げ”を設けると、刃先送りの余裕ができ加工が容易となる。なお、逃げは研削の場合、必ず考慮しなくてはならない隅部の処理である。


図 1.加工が困難な設計


図 2.加工が容易な設計

【設計のアドバイス】
 設計する場合、加工や組立の製造方法を考慮することが不可欠である。