カメラのファインダやプリズムには、樹脂製の光学材料を用いることが多い。ところが、温度や湿度の影響で屈折率が変化し、画像がボケる時もある。すなわち、周囲の湿度が高いと樹脂は水分を吸収するが、この時、樹脂表面と内部の吸湿量が異なり、屈折率が表面と内部で変わり、画像がボケる。樹脂製の光学材料を配置する場合、断熱構造や防湿構造を具備して、温度・湿度の影響が少ない設計にすべきである。図にその例を示す。


図 設計段階での防湿構造

 (1)プリズムの両面にシールを貼って防湿する。(2)ファインダレンズの外周部の隙間から水分が進入しないようにする。ごみの進入も防ぐ。

【設計のアドバイス】
 温度や湿度の影響が少ない樹脂材料もあるが、一般に高価である。