複写機のトナーの残量検知には、ピエゾ素子を接触センサとして利用している。ピエゾ素子に電圧を加え、ピエゾを振動させておく。図のように、トナーがピエゾ素子に接触していれば振動が止まり、トナーが無くなればピエゾ素子が振動するので、トナーの有無が検知できる。


図 ピエゾ素子によるトナー残量検知

【設計のアドバイス】
 粉体の有無の検知にはピエゾ素子の利用が有効である。ピエゾ素子は壊れやすいので、取り扱いに注意が必要である。動作確認には、振動時発生する音で行う。

【思考演算の説明】
 被検知物が液体だったら、電気接点でもよかっただろう。浮きを介したそれは自動車のガソリンタンクでも用いられている。粉体だとセンサにこびりつくので使いにくい。本例は振動しているのでトナーが固着しにくいのだろう。