車両性能の向上に、車体の軽量化は極めて重要である。車体骨格設計では、ユニット部品の配置制限があるが、衝撃エネルギ吸収性や車体剛性などの要求性能を満たしながら、軽量化を追及する。図は、荷重を分担する骨格を、荷重方向に一致させて配置し、荷重を骨格の軸方向に圧縮または引張として支えることで、軽量化した例を示す。
 (参考文献:「ビッツ広報資料」トヨタ)


図 ストレート車体骨格構造の例

【設計のアドバイス】
 自動車構造に限らず、構造物の骨格は荷重方向に一致させ、軸方向の圧縮または引張で支えることが、最も効率的である。一致しないとモーメントが発生し、ねじりや曲げが生じる。

【思考演算の説明】
 骨格形状の長手方向(軸方向)を力のベクトルと同じ方向にする。