従来、乗用車の車軸支持部分では、図1のようなベアリング構造を採用してきた。今回、図2のように、ベアリングのインナーレースと車軸を一体化し、アウターレースをベアリング保持ケースと一体化することで、部品点数の削減とシステムの小形化でコスト低減が可能となった。


図 2.車軸の構造(従来)


図 2.車軸の構造(コスト低減後)

【設計のアドバイス】
 ベアリングインナーレースやアウターレースに求められる機能、すなわち転動面としての面精度および耐久性を、シャフトやベアリングケースに持たせた。このように、従来構成部品に求められている機能を他の部品に代替させることで、部品点数の軽減が図れる。