金属を表面硬化する場合、メッキ、コーティング、肉盛、表面焼入れなどを行なうが、寸法精度や外観品質の確保のため、下地加工と後処理を実施する。例えば、浸炭焼入れ、高周波焼入れでは、処理部分の研磨しろと非処理部分の削りしろをあらかじめ確保しておく。また、肉盛では肉盛部の縮みを、メッキではメッキ厚さを考慮した設計が必要である。表は、各表面処理での下地加工と後処理の内容を示す。(参考文献:「接合・溶接技術Q&A1000」産業技術サービスセンター)


表 表面処理の下地加工と後処理

【設計のアドバイス】
 金属の表面だけを改質して、全体の機能を向上させる。