ステンレス鋼には様々な種類がある。オーステナイト系は18Cr-8NiのSUS304を基本形とした鋼種でステンレスの中で最も生産量が多く、幅広い用途で使われている。フェライト系は18CrのSUS430を基本形とした鋼種で、熱処理で硬化せず、磁性を有している。マルテンサイト系は13CrのSUS420を基本形とした鋼種で熱処理によって優れた機械的性質が得られる。2相系はオーステナイトとフェライトの混在した組織で、耐粒界腐食性、耐孔食性、耐応力腐食割れ性に優れる。表に各ステンレス鋼の成分と用途例を示す。(参考文献:「ステンレス鋼便覧」ステンレス協会編)


表 基本的なステンレス鋼の種類と用途例