常温で液体または固体の原料を気相で移送する場合、再凝固しないように、移送の配管を原料が気化する温度以上に加熱し保温する。しかし、温度の低い場所があると、原料は凝縮し配管詰まりが発生する。対策として、図のように、配管にヒータを巻いた上にアルミホイルを巻き、その上に断熱材を巻いて、配管内部の温度を均一に保つ。


図 移送配管の加熱・保温

【設計のアドバイス】
 配管をヒータで加熱し保温する場合、ヒータを均一に巻いて巻きムラを作らない、ヒーターと配管をよく密着させる等に留意する。真空装置を加熱して吸着ガスを放出させる時も、本例と同じように、ヒータを巻いてアルミホイルをかぶせて加熱する。

【思考演算の説明】
 運ぶために、液体を気体に変える。