建機の外装からの騒音が大きかった。調べると、外装の鉄板が駆動系の振動と共振していた。この外装の鉄板は制振材が貼られていたが、制振材の厚みが不足していた。そこで制振材を鉄板の1〜3倍にして、騒音を低減した。


図 制振のメカニズム(非拘束タイプ)

 板が振動するとき、貼り付けられた制振材が伸び縮みし、制振材内部で振動エネルギーが熱エネルギーに変換されて、制振効果が生じる。


図 基板が厚い場合の制振メカニズム(拘束タイプ)

 基板が厚い場合やスペースに制約がある場合、図のように、制振材の上に拘束板を貼り付けると、薄い制振材でも制振効果が増す。拘束タイプと呼ぶ。制振材の端面がずれ変形を起こし、剪断力によって制振効果を増大させる。