従来、スポット溶接で接合していた部位にレーザ溶接を適用すると、構造的な制約が除かれ、設計自由度が大きくなる。


図 レーザ溶接を適用した

 スポット溶接は、2つの電極で2枚の薄板を挟んで接合する。このため、スポットガンのスペースの確保が部材形状の制約となっていた(図(a))。これに対して、接合する薄板の1枚の面から行えるレーザ溶接を採用すれば、そのスポットガンスペース確保の制約から開放されるだけでなく(図(b))、これまで不可能とされていた閉断面への部材溶接も可能となる(図(c))。