圧電素子を利用したブザーが、鳴動不良となった。ブザー内部調査の結果、図1の回路の発振用トランジスタ(耐電圧30V)が破壊していた。破壊原因を調査したところ、組立作業中のブザー単品や基板を落下した時の衝撃で、圧電素子がたとえば50cm落下で50〜60Vのサージ電圧を発生することが判明した。対策として、図2のように、保護用ダイオードを回路に設け、サージ電圧を吸収した。


図 1.圧電ブザーの構造と回路構成


図 2.対策後の圧電ブザーの回路

【設計のアドバイス】
 電素子は機械的衝撃により、数10Vの高いサージ電圧が発生するので、圧電素子の近傍にはサージ吸収用のダイオードやコンデンサを入れて、トランジスタやICの破壊を防止する。